おでん初め

今年初めてのおでん。
出汁はいりこを水出ししてから煮込む。これに秘伝おでんの汁。前回のおでんの残り汁を凍らせて冷凍庫で保存したもの。こうしてずっとおでん汁をつないでいっている。これを加えることによって汁に複雑な旨味が加わる。
具は好物の練り物各種、スジ、大根、卵、がんも、厚揚げ豆腐、こんにゃく、昆布、粗挽きソーセージ。
大根、スジ、卵、こんにゃくなどは汁と一緒に強火で煮込んでから火を止めて鍋の蓋をしてしばらくおいておく。こうして味を染み込ませる。厚揚げ豆腐は初めておでんの具として入れてみたのだが、おでんの汁がしっかり染みた豆腐はかむと出汁がジュワッと口に広がって美味しいことこの上なかった。
大きな鍋を卓上コンロの上で温めながらハフハフといただいた。おでんの季節到来。

私はおでんとご飯は何となく合わない気がしてしまう。多分学生時代の経験からおでんは酒を飲みながら食べる物というイメージが強すぎるからだと思う。だけど茶飯は別。ほうじ茶で炊いた茶飯と白菜の浅漬けがとてもすばらしいおでんの供になる。

我が家のパティシエ、かあちゃんがパウンドケーキを作ってくれた。アメリカで人気の南部スタイル料理家のポーラおばさんのレシピ。砂糖、卵、バターたっぷりのレシピはあまりに危険で、あまりに美味しすぎる。生地がとてもしっとりとしていて気に入った。