とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

感動的な旨味、ブイヤベース

ちょっと遅めの朝ご飯。日曜はブランチになることが多いが今日はそれより早かった。昨日作ったうどんは半分冷蔵庫に入れておいたので息子達のために茹でた。冷蔵庫に一晩置いておいたら大丈夫かなと心配だったが、昨日と変わりなく美味しい麺だった。つゆは昆布とアジの煮干しをしばらく水につけておいてそれを煮立ててとったもの。息子達も喜んでツルツルといっていた。
私とかあちゃんは納豆御飯にカボチャの煮物。実は最近私達の間ではいろいろな種類の納豆を試してラベルを集めるのが静かなブーム。毎朝のように納豆を食べている。今朝は2種類、シソの風味がついた炭火納豆とタレのついていない水戸納豆。水戸納豆はネギ、かつお節、醤油でいただいた。気がつけばいつの頃からか納豆にタレがついているのが普通になっていたが、高校生まで家で食べていた納豆はこんなのだったなあ、となんだか懐かしい味。結局最後はここに行き着くことになりそうだ。

昨日あんなに自転車に乗ったのに下の息子はまたサイクリングに行きたいと言う。幸い天気予報ははずれて今日もいい天気だったので、20分ぐらいでいける近場のモールに自転車で買い物。よほど自転車に乗るのが楽しいんだろう。

夕食はブイヤベース。そもそもは冷凍庫に残っていたロブスターからとったスープをどうしようかなあと考えて、それをもとにしたブイヤベースを作ってみようと計画した。具は鱈、大きめのあさり、ホタテそしてエビ。タマネギ、ニンニクを炒めたらトマトの角切りも炒めて白ワインを入れ少し煮込む。そこへロブスターのスープ、水、サフランローズマリーを入れてしばらく煮込んだら具を入れていく。プリプリしたシーフードを楽しみたかったので具を煮る時間は短め。鱈は煮込むと崩れやすいのでこれだけは焼いてからあらかじめ皿にとっておく。スープのなかで崩れたのも味がからまって美味しいのだが、なんだか鱈としてしっかりと楽しみたかった。短めに具を煮てもそもそもロブスタースープの旨味がたっぷりなのとあさりから短時間にものすごい旨味が出てくるのでスープは感動的な旨味。この料理はもともとかあちゃんが上の息子を妊娠している時に友人が塩をあまり使わなくてすむ料理として私達に紹介してくれたのだが、本当にちょっと塩を入れるだけで十分な料理だ。と言うか全く塩を必要としないとさえ思える(私はちょっと入れたが)。

なんでも本場ではアイオリソースというものをつけてブイヤベースを食べるらしい。アイオリソースはオリーブオイルを使ったマヨネーズみたいなもの。卵黄、おろしたニンニク、塩を混ぜてそこへオリーブオイルをゆっくりと流し込みながら混ぜていく。最後にレモン汁をしぼって出来上がり。ブイヤベースにそれほど必要アイテムとは思わないが、エビやホタテとの相性は抜群にいいなと思った。あとフランスパンを焼いてそこにつけて食べるのがかなり好みだった。

ブイヤベースはとても美味しかったが、量的にこれとパンだけではどうも物足りない。そこでサッとペペロンチーニを作る。このシンプルなパスタが私は一番好き。このパスタを作りはじめた頃オイルだけでからめてどうもすぐにツルツルしなくなるなあと悩んでいたのだが、茹で汁を入れると良いとどこかで見て学んで以来ツルツルが長持ちするものが作れるようになった。これなら毎日でも食べられると思うぐらい気に入っている。