とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

街一番のヒレステーキ

大学時代の恩師が我が街を訪ねてきてくれた。
正確にはかあちゃんの恩師なのだが、私もずいぶんとお世話になった。学生時代は厳しい先生で、特に私のような放蕩息子はしょっちゅう説教をくらっていた。実は私が今の仕事をやってこれたのはこの先生のおかげだと思っている。先生はおぼえていないかもしれないが、私が大学院時代に家族のために学校を辞めて就職しようと思った事があった。そんな時”好きな事を一生懸命やれ、子どもはそれを見て育つ。だからやめるな。俺も応援してやる。”というような事を言ってくれたのだった。それまで説教しかされた事のなかった先生のその一言のなんと有り難かったことか。気分がすっきりして頑張ろうと思えたのをおぼえている。

今日の夕食は私達がこの街で一番気に入っているステーキハウスにお招きした。特別な時に行くレストラン。ヒレステーキが格別に美味しいので、”絶対にヒレを頼んで下さいね。”と半ば強制的にヒレステーキを頼んでいただいた。家族全員で行って全員がヒレステーキ。上の息子も大人と同じ量(225g)を完食。下の息子は100gだったけど食べながら寝てしまった。放課後に遊びすぎて疲れてしまったみたい。先生は”これは美味しい。”と何度も言って喜んで食べてくれた。いつかきちんと自分たちだけで生活できるようになったらお礼に何かをしたいと思っていたので今回はとても良い機会だった。