とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

森のチキン?

土曜日のマーケットで珍しいキノコが売られていた。通称”Chicken of the woods (森のチキン)”と呼ばれるキノコで歯ごたえがチキンにそっくりだと言う。私は初めてこのキノコを見たのだがオレンジ色をしているところが”これ食べて大丈夫なのか?”とちょっと不安にさせる。キノコ屋さんのおじさんが”昨晩食べたけどまじで旨かったよ。”と薦めてくる。おじさんが妙にハイなのがちょっと気になる、というのは半分冗談で、とにかく何でも食べちゃうとうちゃん亭としては試さなくてはと購入した。

インターネットで調べてみると本当にチキンと同じような調理法で食べると書いてある。ドイツなどでも食べられているらしい。私はこれを酢豚を作るみたいに衣で揚げて甘酢餡にからめてみた。なるほど肉厚で鶏の胸肉のような繊維の入り方と歯ごたえがするキノコだ、面白い。とても美味しくいただいた。下の息子は本当のチキンだと思って食べていた。これはベジタリアン料理に重宝されそうだ、鶏肉より数倍高いけど。

いつも餃子を作る時に皮が余るので、昨日は皮をいつもより多めに作ったら、今度は皮がかなり余った。冷凍しても良かったが使ってしまうことに。キムチを刻んで、水ぬきをした木綿豆腐や春雨とまぜた。さらにごま油、コチジャン、醤油などで味付けをして餃子の皮にくるんだ。ちょっと韓国風の餃子。今日はそれを蒸してみた。蒸すのはどうかなと思ったが、今回作った皮は蒸してもムチッとしてなかなか良かった。はからずもこちらもベジタリアン料理になった。

マーケットで購入したマスタードグリーンをサラダでいただく。辛みのあるマスタードグリーンは炒め物かおひたしにしようと思ったのだが、味見をしてみると辛みとともにほのかな甘みが感じられる。しかもとても瑞々しい。せっかくなのでサラダでもいただくことにした。上の息子と自転車で近所のグルメストアに寄った時に買ったモッツァレラの生ハム巻きを添えてビネグレットでいただいた。おじさんの手づくりモッツァレラに塩分控えめな生ハムがタップリと巻いてある。今日の肉類はこの生ハムだけ。

それからほぼ最後のひじきの胡麻煮。なぜか下の息子がひじきを気に入っている。彼は海藻サラダをヌードルと呼んで好んでいるが、彼にとってはひじきもショートパスタの一部らしい。しかも出汁味が好きなので汁も喜んですすっている。相変わらず野菜がそんなに好きではないのに変わった物を気に入るんだなあとちょっと不思議。