とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

誕生日ディナーは中華

今日はかあちゃんの誕生日。一週間ほど前からいろいろと考えていたかあちゃんの好きそうな中華料理というのが誕生日ディナーのテーマ。職場を5時きっかりに後にして家へ帰ってきてからひたすら料理。
まずは中華風マグロのたたきサラダ。胡麻をまぶしてたたきにしたマグロとグリーンリーフを中華ドレッシングでいただく。自家製の中華麺を油で揚げてサラダに添えたのだがこれが息子達に大好評だった。

これは正確には中華ではなくてベトナムとかタイ風なのだが、生春巻き用のライスペーパーを使った春巻き。以前住んでいた町のタイレストランで初めて食べた時に皮がサクサクがとても好みで、それ以来、私とかあちゃんのお気に入りになったもの。生春巻きの要領で具を巻いたら、油で揚げる。具は鶏胸肉をミンチにして春雨、キクラゲ、タマネギ、ニンジンを混ぜたもの。タイ風の甘いチリソースでいただく。これはキュウリにもものすごく合うのでキュウリを付け合わせに。皮がサクサクッとして本当に美味しい。もちろんかあちゃんは喜んでくれたのだが、上の息子が”うーーーん、うまい。”と唸りながら食べてくれた。今日は全体的に上の息子は唸りっぱなし。そうとう楽しんでくれたみたいだった。

そしてかあちゃんの大好物な中華スープであるホット&サワースープ。具はタケノコ、キクラゲ、エビにあさり。とろみをつけて玉子をフワッとさせて出来上がり。あさりを使ったところがちょっとユニークなのだがあさりの出汁でとても深い味のスープになった。エビもプリッとしていてうまい。

スープと一緒に中華風おこわ。具は中華ソーセージ(ちょっと甘みがある)、干し椎茸、タケノコ。中華ソーセージがいかにも中華街(アメリカの)で売っているちまきを彷彿とさせていい感じ。この一品はどちらかと言うと私が食べたかったもの。

これがメインと言えばメインなのだろうか、酢豚。ここまで少ない盛りで一品一品を食べてきたのだがさすがにお腹にたまってきた。豚肉はとっておきの黒豚ロース。”何だこの肉はうまい。”と上の息子から声が上がるぐらい豚肉の旨味が抜群だった。白い御飯が欲しくなる一品だが、大量に作ったので明日白い御飯と一緒にいただくことにしよう。昨日と同様に餡の量を躊躇せずに多めにした。ここ二日餡の調子がいい。

〆は汁なし担々麺。実は昨日書類を書きつつ、夜中に中華麺作りなどの仕込みもちょっとしていたのだ。実はこの中華麺はちょっと特別。最近無かんすい麺を目指しているのだが、そのための新しい試み。そもそもラーメンの麺の由来はアルカリ性の高い中国北部の水で作った麺がはじまりといわれている。かんすいは水をアルカリ性にする作用がある。以前インターネットでミネラルウォーターのPHがのっているサイトをたまたま見つけた。そのなかからよりアルカリ性が高くて、ここでも手に入るものを見つけて注文しておいたのだ。PHは8.7。かんすいを入れた状態がPH9から10と言われているのでかなりアルカリ度が高い。今回はこの水を使って麺を打ってみた。これが驚いたことに、麺のこしは強くなるし、ツルツルとしていてすばらしい麺が出来た。思った以上の効果だった。せっかくなので芝麻醤、辣油なども買い求めて、本格的な汁なし担々麺を作ってみた。どっちがいいかと言われると、汁ありかなとは思うのだが、このキリッと辛みがきいた汁なしもとても美味しい。それにしても満足のいく麺の出来でとてもうれしい。なにしろミネラルウォーターが20本もあるのでしばらくこの水で麺が打てる。

例のごとく、ケーキ作りの名人の職場の友人がかあちゃんや私達のためにパイを作ってくれた。バナナクリームパイで生クリームとカスタードのコンビネーションがたまらない。生地は層になっているパイ生地で、生地が湿気ってしまわないように薄くチョコレートを塗っている気の使いようはすばらしい。いつものように今日も美味しくいただいた。ここでも上の息子は”うまい”といって唸っていた。

ものすごく沢山食べてお腹が一杯。かあちゃんも喜んでくれた。なかなかいい誕生日ディナーができたのではないかと満足。
スペシャルディナーということで写真も全部大きくしてみた。