とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

シカゴの恩師を訪ねる。

仕事で使っている機械の調子が悪いので修理するためにシカゴへ。私とかあちゃんがこの街に移ってきてから公私にお世話になっている恩師のような方のところへ。朝早く出発して10時前には仕事場に到着。実際仕事をするのはかあちゃんで私は軽くミーティングをするぐらいで後は運転手兼息子達の相手。過去の経験から仕事がどれくらいかかるか分からなかったので念のため息子達も連れてきたのだがこれが正解だった。修理は時間がかかり明日に持ち越しになった。
私は軽いミーティングのあと午前中息子達とテニスをして午後からはミシガン湖沿いのビーチですごした。恩師が家に泊まるように言ってくれたのでお言葉に甘えて泊まらせてもらうことにした。彼はあと3年でリタイアする予定の私達の仕事の世界ではとても有名な方なのだが私とかあちゃんをいつも一人前としてあつかってくれるし、とにかく話をしていて楽しい方。最近は一年に1、2回会うだけなのだが息子達も”おじさん”と呼んでなついている。今日は仕事の後私達をカヤック乗りに連れて行ってくれた。これには息子達も大喜び。私とかあちゃんもとても楽しんだ。カヤックから見えるシカゴの高層ビル群や湖に照らされた夕日がとても美しかった。それにしてもカヤックってものすごいエキササイズだ、特に慣れないと必要以上に筋肉を使っている気がする。

夕暮れまで(といっても8時すぎまで)カヤックをしてその後は日本食レストランへ連れてっていただいた。日本食が大好きな恩師はこのレストランで店員さんから完全に覚えられていた。寿司もあるのだが定食関係が充実しているみたいだ。サバの味噌煮が美味しいですよと薦められてかあちゃんと恩師はサバの味噌煮にしていた。私はサバの味噌煮に相当惹かれたのだが、一日中運動していてとてもお腹が空いていたのでがっつりと食べたいと思い特製天ぷら定食にした。そしたらエビが5本と野菜各種がついてきた。これはすごい。上の息子は揚げ出し豆腐にスパイシーツナロール、私がわけてあげたエビ天一本を平らげていた。下の息子はみんなでシェアした寿司盛り合わせから好きなものをつまんで食べていた。かあちゃんにちょっと分けてもらったサバの味噌煮が何とも言えずに美味しかった。それから天つゆに大根おろしとショウガがちゃんとついてきたのがとても嬉しかった。私達が経験したアメリカの日本食レストランで大根おろしとショウガがきちんと天つゆと一緒に付いてくるのは非常に珍しい。あまりに嬉しくてたっぷり使って食べていたら給仕してくれているおばちゃんが天つゆとおろしのお代わりをを持ってきてくれてこれも好印象だった。
念のため息子達を連れてきたと言いつつ、まぬけなことに泊まる支度はいっさいしてこなかったので着替えの服からタオルまであらゆるものを貸していただいた。本当にお世話になりっぱなしだ。レストランから帰ってきてビールを飲みながら話は尽きなかった。この方がいなかったら今の仕事を続けられていたか分からないぐらいいろいろな意味で私達の支えになってくれているのだが、彼はそんなことをおくびにもださないで私達が訪ねてくるのを楽しんでくれる。そんなところがとても尊敬できる人なのだ。