とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

息子が通っているデイケアで”Parents night out”というものが企画された。要は”子供達のめんどうを夜見ますから親御さんはディナーにでも行ってきて下さいな。”というもの。もちろん有料なのだが、ちょうど給料日だし、たまには二人っきりでデートしようということになって息子たちをあずかってもらうことにした。
前から行ってみたいと思っていたちょっときどったルイジアナスタイルのレストランを予約しておいた。ケイジャンとかフレンチクレオールと呼ばれるちょっとスパイスが効いた南部料理で私とかあちゃんは大好き。金曜日はジャズの生演奏付き。入り口を地下におりて行き石の壁にかこまれた隠れ家みたいになっているところにレストランはある。雰囲気は良くて、内装もすごく気に入った。ちょっと暗くて写真には不向きだったが。
今日はちょっと甘めでフルーティーなドイツ産白ワインをいただくことにした。

まず前菜にエスカルゴのガーリックバター。皿に空いた6つの小さいツボにガーリックエスカルゴが入っていてその上にふんわりとしたパイ生地がのっている。アツアツのガーリックエスカルゴをパイ生地と一緒にいただくと美味。

オイスターはちょっとスパイスが効いたトマトソースと野菜、パルメザンチーズをのせてオーブンで焼いたもの。スパイスとカキの旨味のコンビネーションがとてもよかった。

そしてスープとサラダをかあちゃんとシェア。スープはコーンチャウダークレオールスタイル。この味付けが絶妙で持ち帰りを本気で考えてしまったほど。塩分控えめで旨味が強くそこに得意の辛みがチョッと。この辛みが抜群のアクセントだった。

そしてメインにザリガニ入りジャンバラヤとEtouffeeと呼ばれるエビのトマトシチューをバターライスにかけたものをかあちゃんとシェアした。実は私はザリガニが好きで、今日はザリガニ料理を食べにきたといってもいいぐらい。このお店のライスの美味しさといったら、それはもうこの手の料理ではトップクラスだった。大げさではなくこんな美味しいジャンバラヤ食べたことがない。Etouffeeのバターライスもパラッとしていて、ピリ辛のトマトソースがいい感じに絡まる。

デザートにパンナコッタ。実は日本を離れる時にはパンナコッタはまだ流行っていなくて、食べたのは今日が初めて。なので本当の味というものがどういうものかを知らない。かあちゃんと一皿を分けたのだが、”これが本当の味でなくてもいい、すごく美味しいから。”と言いあいながら楽しんだ。

もともとケイジャンとかクレオールとかアメリカ南部系の味付けが大好きな私達、今日は本当に料理を堪能した。ピアノジャズの生演奏が心地良く流れていて雰囲気もすごく良かった。
食後はショッピングモールで散歩。カフェでイタリアンソーダなどを買って飲んだり。
こういうのもたまにはいい、楽しかった。