とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

今日は私達の結婚記念日。日本にいた頃、結婚記念日がいつも休日だから祝いやすいねと言っていたのだが、アメリカに来てしまったので全く関係なくなり、さらに日本でも常に祝日ではなくなってしまった。昨年はおそらくこの街一番であろうレストランでかあちゃんと祝ったhttp://d.hatena.ne.jp/ironchef01/20051014。今日知ったのだが、このレストラン、グルメマガジンでアメリカTOP50レストランに選ばれていた。それほど大きくないこの街から全米TOP50に選ばれるとは、誇りに思う。
今年は家で祝うことに。ちょっと普段あまり食べないような洋風のディナーにしてみる。なるべく家にある物を使ってメニューを構成しようと考えて、今日買ったのは魚だけ。ちょっと早めに仕事から帰ってきてディナーの準備。
まずはスープ。ずいぶん前にかあちゃんの母ちゃんから教えてもらったジャガイモのスープ。上の息子がこれのカボチャバージョンを4年前にかあちゃんの母ちゃんが日本で作ってくれたのを覚えていた。

魚はSea Bass。スズキの一種らしいが、脂が乗っていて身がしっとりしていて銀ダラに味が似ている。魚の切り身は塩をふってオーブンでこんがりと焼いた。枝豆のピュレとバルサミコソースでいただく。枝豆のピュレは昨晩試しに作って見てバルサミコソースと良く合ったので使うことにした。魚の塩味がソースと絡まったのがなかなかいい。それにしてもSea Bassはうまい。正直、塩焼きをご飯にのっけてガシガシと食べるほうがいいんじゃないかと思ってしまった。まあちょっと気取ったやつを作ってみたかったので。息子たちもSea Bassの旨さにまいっていた。

あらかじめ準備していても焼き物はちょうどいい状態で出したいのでどうしても料理と料理の間があいてしまう。料理人と客の両方を演じるのは結構難しいもんだ。最後に肉料理。先週牛肉を4分の1頭買いしているのであらゆる部位の肉が現在我が家にはある。そのなかからとっておきのテンダーローインを二枚ほどステーキに。ソースはボン・アペティートというグルメ雑誌の50周年記念号にのっていたマスタードソースを作ってみた。これがかなり作るのに時間がかかるソースだった。刻んだシャーロットを炒めてコニャックやらポートワインやらで煮込んで、さらにチキンブロスを足して煮詰めてマスタードを混ぜ合わせる。手間はかかったがテンダーローインにはばっちりの相性だった。肉自体の旨味もすばらしかった。オーブンでローストしたサツマイモ、カボチャ、ニンジン、インゲンを付け合わせにした。

そしてちょっと早すぎるのだが先月始めに作りはじめたワインを味見を兼ねて料理と一緒にいただいた。発酵は2週間前ぐらいにおさまっている。味はまさに作る前に食べたぶどうの味そのまんまという感じで深みというかコクというかはまだ全然ない。軽い味は私もかあちゃんも結構好きなのでわりと楽しめた。とにかくアルコールがきちんと作られていることに感動。息子たちにも雰囲気を味合わせてあげようとワイングラスにリンゴジュースを入れて一緒に乾杯。