とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

この一冊

一冊ではないのですが、
実はとうちゃんの父ちゃんが日本から小説を送ってくれた(らっきょうなどと同じ箱で)。
一つはフレデリックフォーサイス
アベンジャー(上)アヴェンジャー (上)
アベンジャー(下)アヴェンジャー (下)

もう一つは AJ クィネル
パーフェクトキル パーフェクト・キル(新装版) (集英社文庫)

どちらも英語でもともと書かれたものなのでいわゆる逆輸入ですね。私は非常にスパイ、冒険小説が好きなのですが、この二人の作品は私にとってそのなかでも群を抜いていると思います。大学生の時にクィネルの本に出会ったときの衝撃は忘れられません。すごく短い間に当時売られていたクィネルの作品を一気に読んでしまったのを覚えている。リアリティーのある非現実的壮大さ、登場人物にふと見られる人間味、そしてその人間味が加味されることによって迎えられるよく練られたクライマックス。とくにこの人間味、登場人物のキャラクターゆえにそうとう物語に感情移入させられてしまうのである。海外のエンターテイメント小説家として彼をこえる人を私はいまだにしらない(全くもって私見)。スパイ、冒険小説が好きな方にはお勧めの作家です。しかしこれから眠れない夜が続きそうです(楽しみ)。