とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

キャンプ終了

下の息子のキャンプが終わって帰路につく。
帰る前に下の息子をつれてもう一度フィッシュタコス。下の息子がタコスが好きなので、どうしても食べさせてあげたかった。
さて今回のキャンプは下の息子には辛いものになった。このキャンプで選ばれた選手達がアルゼンチンに遠征できる。下の息子は選ばれるか選ばれないかギリギリところにいたのだが、最終日の試合で上手く出来なかった。下の息子はどうしてもアルゼンチン行きのチームに選ばれたくて、失敗しないようにプレーしようとした結果、全くプレーに絡めずに途中交代。12歳の子供には酷な現実である。でも逆に良かったのかもしれないこともある。なぜなら親や他の大人がいくら教えても、自分で体験したこと以上の説得力はないからである。”こんなに後悔するんだったら失敗しても良いからもっと思いっきりプレーすれば良かった。もうこういう後悔はしたくない。これから一秒一秒を無駄にしないで精進して、もっと上手くなる。”と泣いていた下の息子にはとても貴重な体験だったのだと思う。私はこのキャンプを通して、下の息子のメンタルが上手くいっていないのに気がついていた。長年下の息子のサッカーを見ている私達からしたら、ちょっとアドバイスを与えれば簡単に変えられたことでもある。しかもコーチが何を求めているかも私達大人にはある程度分かる。教えてあげることも出来たが、4日間かあちゃんと一緒に耐えた。上手くいかないで落ち込んでいる下の息子の普段とは違うプレーを見ながら、イライラもしながら、4日間耐えた。かあちゃんなんか辛そうにしている下の息子がかわいそうで泣いていた。それでもお互いに”ここで手を差し伸べたらためにならない。”と何度も確認し合った。親なんて本当に無力な物である。でも下の息子は夢にまで見たアルゼンチン遠征と引き換えにもっと大切なことを学んだのだと信じたい。今回は涙のアリゾナでした。