とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

ironchef012006-02-17

最近職場で話題になっているローストダックがある。何人もの中国人の方々が絶賛している新しくできた中国食料品店で自前でローストしているらしい。他のお店はだいたいシカゴから焼いてあるものを輸送してくる。これは一度試さなくてはいけないとそのお店へ仕事帰りによってくる。焼き立てで丸のまま吊るしてあるものを一つたのむとあんちゃんがでっかい中華包丁でドンッドンッとたたき切って容れ物に詰めてくれる。1羽丸焼きで12ドル。
家に帰ってきて温かいうちにと、みなでまずはダックをいただく。うまい。やっぱりこの手のものは焼きたてを食べるにかぎる。皮はパリパリしているし身はほんとにジューシー。みなで食べる手が止まらなくなる。この街にきてはじめて店で買ったローストダックが心からうまいと思った。こういうことがあるのでいろいろな人の食べ物情報を聞くのはためになる。その国の食べ物はその国の人々に聞くべしといったところ。
今日は坦々麺を作るつもりだったので、ダックを食べる前に麺用の粉をこねて寝かしておいた。実は使った粉はイタリアンエッグヌードル用の粉なのだが、これまでこの粉でパスタを作る度に”これ中華麺みたいだね”とかあちゃんと言い合っていていつか中華に使ってみようと思っていたもの。腰もあってツルツルとした麺ができる。理想のラーメンの麺とは少し違うのだが坦々麺には合うような気がした。麺はパスタマシーンで作る。ローストダックでずいぶんとお腹が満足してきたのでゆっくりと時間をかけて作成した。芝麻醤は自作。いり胡麻を徹底的にすりつぶしごま油と混ぜる。スープは市販のチキンブロスにちょっと中華スープの素もいれて温めておく。豚肉は刻みネギと一緒に炒めて。茹でたちんげん菜も添える。ラー油は中国食料品店で大きなビンを購入したのでたっぷりと使って辛めに。息子たちにはごく少量にする。隠し味に自家製ラーメン用醤油ダレも少々。ローストダックでかなりお腹が一杯などと言っていたのだが、とにかく麺とスープの相性が抜群で思わずかあちゃんと二人して替え玉をしてしまった。うまかった。