とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

今週の月曜日は私たちの結婚十周年。いろいろと忙しかったので記念ディナーは今日に予定していた。子供たちはシッターさんにあずかってもらい久しぶりに二人だけで外食。まえからウェブサイトを見ては行きたい行きたいと二人でよく話していたレストラン。実はうちに滞在していた客人が帰り際にそこの商品券をプレゼントしてくれていた。
料理は本当においしかったし、サービスも最高だった。何と言っても給仕するかたがたの行き届いた心配りがうれしかった。料理のプレゼンテーションが最高だったので写真に撮りたかったが雰囲気的に撮影しはじめると浮きそうだったので断念。
まずウェルカムといってクラッカーのようなものにゴートチーズとくるみがのったものがテーブルへ。そこでまずワインを注文。ワインの種類は全くと言っていいほどわからないが赤ワインではPinot Noirが飲みやすくて好きなのでいつもだいたいこの種類を飲む。あっさりした方が好み。
ワインとチーズをいただきながらメニューを選ぶ。前菜に私はカルパッチョかあちゃんはニョッキをコンソメスープでいただくもの。前菜が来る前に小さなかわいい器に入ったピュレが運ばれてくる。こういう驚きはワクワクさせてくれる。すでに心をつかまれた。あっさり系のスクウォッシュ(かぼちゃ系のもの)にうまみがつまっている。食欲が増進される。そこに前菜が来る。かあちゃんと分けながら食べる。牛ヒレカルパッチョ、とにかく肉がうまかった。いい肉を使っているのがすぐわかる。もちろんソースと添えられた野菜も料理の味と美しさを引き出す。コンソメスープとニョッキといっしょに細かくダイスにされたにんじんなどの野菜たちが生で入っていた。ニョッキと野菜の歯ごたえのコントラストが楽しい。コンソメの味はすごく自然でやさしくうまい。
メインはかあちゃんヒレ肉、私がポークをいただく。ポークのメニューの名前は
”XXXX Farm Pork Chop with Braised XXXX Kale, XXXX Prosciutto & Mushroom Stuffing with Sangiovese Pork Jus”とにかく長い。このレストランのメニューは材料の生産者を入れるので長くなる(XXXXは全部地元の生産者の名前)。それだけ地元のいい素材にこだわっている。ポークは私もいつも購入している黒豚おやじが生産しているもの。このポーク、完璧な調理のされ方で出てきた。厚めのポークに中がピンク色、ぎりぎりに火がとおしてある。ジュースはなかに上手にとじ込まれている。そしてそのソースのうまいこと。メインもかあちゃんと交換して楽しみつついただく。ヒレもうまかったが驚きはポークが一段上だったと思う。
デザートはなしのシャーベットになしのコンポートが添えてあるもの。非常に上品な甘みでした。かあちゃんの選んだものはリンゴを挟んで揚げたベニエ。これもリンゴの味が十分引き立てられていた。
ここのレストラン材料に本当にこだわっている。それがわりとわかりやすく料理に出てくるようにしているスタイルが非常に好み。そうとうやさしい味でむしろ日本人好みといえるようなこのレストランが街で人気なのはうれしい気がする。

結婚してから十年はあっというまだった。楽しい十年間をすごさせてもらったと思います。

相当自己満足な日記でした。