とうちゃん亭

アメリカで暮らすとうちゃんの日記

鴨の胸肉のコンフィ

遅ればせながらクリスマスディナーっぽいものを作ろうと肉屋さんに鴨の胸肉を買いに行ったのが昨日。そこで肉屋のにいちゃんに”鴨の脂もあるよ。”と言われた。”何に使うの?”と聞いたら”コンフィなんかが最高。”とコンフィのすばらしさについてとくとくと語り始めた。こういった食べ物好きな店員さん大好きだ。そんなに良い物なら一度作ってみようと、当初の予定の鴨のローストから鴨のコンフィに変更。作り方は難しくないがやたらと時間がかかる代物だ。昨日鴨を塩、タイム、ベイリーフ、ニンニクに漬けておいた。これを約12時間。そして今朝早くから水洗いして、鴨の脂(ラードのような物)の中に入れて80−90度のオーブンで10時間ゆっくり調理。できたコンフィはフライパンで焦げ目をつけてサーブする。鴨の脂を入れた鍋の底には肉から出たジュースがたまる。店員さんがそこにたまったジュースは絶対に捨てたらいかんと言っていた。それを赤ワインと混ぜてソースにした。小さいジャガイモをオリーブオイル、塩、ローズマリーで和えてからオーブンで焼いた物を付け合わせにした。はからずもコンフィはイモととても良い相性だった。


上の息子が今まで食べたおかずの中でベスト5に入ると言って感激していた。長時間低温で調理した肉は何とも言えない旨味がある。ミディアムレアに焼いた鴨のローストもとても美味しいが、コンフィはまた違うじっくり調理した肉の美味しさが楽しめる。調理している時にオーブンから香ばしい香がしてくるのも食欲をそそる。これはすばらしい調理法だ。今度豚肉でも試してみたい。
もう一品。デュラムセモリナ粉を買ってきてフィトチーネを作った。それをキノコのクリームソースでいただく。キノコは椎茸、クリミニ(茶色いマッシュルーム)、ポータベラ。刻んだタマネギとニンニクを良く炒めて、さらにキノコ類を投入して炒めたら小麦粉を絡める。そこへホワイトワインと牛乳を入れてトロッとするまで煮込んだらソースの出来上がり。

動物系のスープを全く使わないで旨味は十分かなあとちょっと心配だったのだが、良く炒めたタマネギやキノコ類から十二分に旨味が出ていた。後は塩を足しただけ。
今年のクリスマスはこんな感じのディナーを作ろうかなと思っていたのだった。